カンボジアは観光地として人気がありますが、その治安状況は日本と比べてどうなのでしょうか?
このではブログでは、2023年最新のカンボジアの治安情報を詳しく解説します。
外務省の危険レベル指定から、カンボジアで頻発する犯罪、注意すべき場所と時期、そして旅行時の安全対策まで、幅広くカバーしています。
特に、ひったくりやスリなどの犯罪が多発しているエリアや、トゥクトゥクを安全に利用する方法など、現地で役立つ具体的な情報を提供します。
1. カンボジアの治安概要
1-1. カンボジアの治安状況
カンボジアは、1999年に内戦が終わってから政治的には安定しており、武力衝突やテロの可能性は低くなっています。
しかし、日本と比べると治安は悪く、ひったくりやスリなどの軽犯罪が多発しています。外務省の「海外安全ホームページ」では、危険レベル1に指定されており、十分な注意が必要です。
1-2. 日本とカンボジアの治安を比較
日本とカンボジアの治安を比較すると、以下のような違いがあります。
- カンボジアは内戦後に復興を進めていますが、まだ法執行機関や司法制度が十分に整備されていない。
- 犯罪者が逮捕されたり裁判にかけられたりする確率は低く、被害者の救済も困難。
- カンボジアでは路上で武器を持った人々や軍服を着た人々を見かけることがある。
- 内戦時代に武器が氾濫したため、現在でも軍や警察が民間人に武器を貸し出したり売却したりしている。
- 武器を持った人々は、通常、平和的ですが、トラブルに巻き込まれる可能性もある。
カンボジアでは公共交通機関が不十分であり、タクシーやトゥクトゥク(三輪自動車)などの個人運営の乗り物を利用することが多いです。
しかし、これらの乗り物は運転手の資格や運賃などが不明確であり、ぼったくりや盗難などの被害に遭うことがあります。
1-3. 外務省の危険レベル指定
外務省は、「海外安全ホームページ」で各国・地域ごとに危険レベルを4段階で指定しています。危険レベル1は「渡航には注意してください」という意味です。
カンボジアは2023年10月19日現在、危険レベル1に指定されています。これは、以下のような理由からです。
- カンボジアではひったくりやスリなどの軽犯罪が多発しており、特に観光地や夜間などでは注意が必要です。
- カンボジアでは交通事故が多発しており、特にバイクやトゥクトゥクなどの二輪車や三輪車の事故が多いです。運転手の技量や道路状況が悪く、ヘルメットの着用も義務付けられていません。
- カンボジアでは地雷や不発弾などの残留爆発物がまだ多く残っており、特に農村部や国境地帯などでは注意が必要です。地雷原や立ち入り禁止区域には絶対に近づかないでください。
- カンボジアでは感染症のリスクが高く、特にマラリアやデング熱などのベクター感染症やコレラやチフスなどの食中毒感染症に注意が必要です。予防接種や予防薬の服用、衛生的な飲食や虫除け対策などを行ってください。
以上のことを踏まえて、カンボジアに渡航する場合は十分な注意を払ってください。また、渡航前には外務省の「海外安全ホームページ」や在カンボジア日本国大使館の「在外公館からのお知らせ」を確認してください 。
1-4. 参考サイト
- 外務省「海外安全ホームページ」によるカンボジアの治安情報
- カンボジアの治安と危険度について:日本との比較
- カンボジアで武器を持った人々を見かける理由
- カンボジアでタクシー・トゥクトゥクを利用する際の注意点
- 外務省「海外安全ホームページ」による危険レベルの説明
- 在カンボジア日本国大使館「在外公館からのお知らせ」
2. カンボジアで頻発する犯罪
カンボジアは、内戦が終わってから政治的には安定していますが、治安は日本と比べると悪いです。特に都市部や観光地では、以下のような犯罪に注意が必要です。
2-1. ひったくり
ひったくりはカンボジアで最も多い犯罪の一つです。後方からオートバイで接近し、バッグやスマートフォンなどを奪って逃走する手口が一般的です。犯人は銃やナイフを持っていることもあり、抵抗すると危険です。
外出時はできるだけ手荷物を持たないか、体にしっかりと固定するようにしましょう。また、歩行中やトゥクトゥクに乗車中も周囲に注意を払いましょう。
2-2. スリ
スリもカンボジアでよくある犯罪です。人混みやマーケットなどで、財布やパスポートなどを盗まれることがあります。スリは子供や女性を装って近づくこともあります。
貴重品は分散して持ち歩き、目立つ場所に置かないようにしましょう。また、不審者に声をかけられたり、体に触れられたりしたらすぐに確認しましょう。
2-3. いかさま賭博詐欺
いかさま賭博詐欺は、観光客をターゲットにした悪質な犯罪です。街中で声をかけられて友好的に話しかけられたり、食事や飲み物をごちそうされたりすると、その後に賭博に誘われます。
しかし、その賭博はいかさまであり、大金を巻き上げられることがあります。また、断ろうとすると暴力を振るわれることもあります。見知らぬ人からの誘いは断るようにしましょう。
2-4. 置き引き
置き引きは、レストランやカフェなどでバッグやカメラなどを盗まれる犯罪です。テーブルの上や椅子の背もたれなどに置いておくと狙われやすいです。貴重品は常に身近に置き、目を離さないようにしましょう。
2-5. 空き巣
空き巣は、ホテルや民泊などの宿泊施設で発生する犯罪です。
ドアや窓の施錠が甘かったり、セキュリティーが不十分だったりすると侵入されやすいです。宿泊時は施錠をしっかりと行い、貴重品はセーフティボックスに入れるかフロントに預けるようにしましょう。
3. カンボジアで注意すべき場所と時期
3-1. プノンペンエリア
プノンペンはカンボジアの首都であり、政治や経済の中心地です。王宮や国立博物館などの歴史的な建造物や、ナイトマーケットやカジノなどのエンターテイメント施設があります。
しかし、プノンペンはカンボジアで最も治安が悪いエリアでもあります。空き巣やひったくり、押し込み強盗などの犯罪が多発しており、犯人は銃やナイフを持っていることもあります。
特に、観光地として人気の高いワット・プノンやセントラル・マーケットの周辺では、ひったくりなどの事件が多発しています。
外出時はできるだけ手荷物を持たないか、体にしっかりと固定するようにしましょう。また、歩行中やトゥクトゥクに乗車中も周囲に注意を払いましょう。
3-2. シェムリアップエリア
シェムリアップはカンボジアで最も有名な観光地であり、世界遺産のアンコール遺跡群があります。
アンコールワットをはじめとする壮大な寺院群は圧巻です。また、トンレサップ湖では水上村や浮遊市場を見ることができます。
シェムリアップでは特に事件が多発しているエリアはありませんが、詐欺やひったくりなどの軽犯罪があらゆる場所で発生しています。
特に夜は酔っ払いが多く、派手な喧嘩騒ぎになることもあります。常に警戒心を持ち、注意を怠らないように心がけましょう。
3-3. 大型連休の前後
カンボジアでは大型連休の前後には国内外から多くの観光客が訪れます。
そのため、交通渋滞や宿泊施設の混雑が起こります。また、犯罪者もこの機会に外国人を狙って活動します。
特にカンボジア最大のお祭りである水まつり(4月13日〜15日)は国中から人々が集まります。
この期間中は交通事故やスリなど多くの危険が発生するため、いつも以上に警戒することが大切です。
3-4. 政情不安時
カンボジアでは選挙やデモなどの政治的な動きによって政情不安が起こることがあります。
その際には暴力的な衝突やテロの可能性もあります。政情不安時には外出を控えるか、少なくともデモや集会の場所やルートを避けるようにしましょう。
また、渡航前には外務省の海外安全ホームページや在カンボジア日本国大使館の在外公館からのお知らせを確認してください。
3-5. まとめ
以上のように、カンボジアで注意すべき場所と時期はいくつかあります。
しかし、それらを避けることでカンボジアの魅力を楽しむことができます。カンボジアの歴史や文化、自然を存分に味わいましょう。
カンボジア旅行を快適にするためには、現地オプショナルツアーがおすすめです。現地のガイドが安全に案内してくれますし、交通手段やチケットなども事前に手配してくれます。
カンボジアの旅を思い出に残すために、ぜひ利用してみてください。
4. カンボジア旅行時の安全対策
カンボジアは東南アジアの国の中でも比較的治安が良いと言われていますが、それでも観光客を狙った犯罪や事故に巻き込まれるリスクはゼロではありません。
カンボジア旅行を楽しく安全に過ごすためには、以下のような注意点や対策を心がけることが大切です。
4-1. 外出時はできるだけ物を持たない
カンボジアでは、スリやひったくりなどの窃盗が多発しています。
特に、人気の観光地や繁華街、夜間の移動などは注意が必要です。外出時にはできるだけ必要最低限の持ち物で身軽になることがおすすめです。
具体的には、
- 貴重品やパスポートなどはホテルのセーフティボックスに預ける
- 現金は分散して携帯し、小銭は別のポケットに入れる
- スマートフォンなどは首から下げたり、バッグに入れたりせず、手元にしっかりと押さえる
- バッグは斜め掛けにして前面に持ち、チャックやベルトなどで固定する
- 身に着ける宝飾品や時計などは控える
などの対策を取りましょう。また、外出先で見知らぬ人から声をかけられたり、物を渡されたりした場合は警戒することが重要です。
相手の目的はあなたの財布やバッグを奪うことかもしれません。
4-2. 歩行時にスマートフォンは極力出さない
カンボジアでは、歩行中にスマートフォンを操作することは非常に危険です。
スマートフォンの画面に集中していると、周囲の状況が把握できず、交通事故や窃盗の被害に遭う可能性が高くなります。
特に、トゥクトゥクやバイクタクシーなどのオープンタイプの乗り物に乗っている時は、後ろから来たバイクにスマートフォンを奪われてしまうというケースも多くあります。
歩行時にスマートフォンを利用する必要がある場合は、
- 人通りの少ない場所や暗い場所ではなく、明るくて広い場所で立ち止まって操作する
- スマートフォンを手元でしっかりと握り、周囲に注意しながら操作する
- 地図アプリやメールなどの操作時間を最小限にする
- スマートフォンを首から下げたり、ポケットから出したまま歩いたりしない
などの工夫をしましょう。
また、スマートフォン以外にもカメラやタブレットなどの電子機器も同様に注意が必要です。
4-3. トゥクトゥクを利用する際の注意点
カンボジアでは、トゥクトゥクと呼ばれる三輪タクシーが主要な交通手段の一つです。
トゥクトゥクは安くて便利な乗り物ですが、利用する際には以下のような注意点があります。
- トゥクトゥクにはメーターがないので、乗車前に必ず料金交渉をする
- 高額紙幣はお釣りがない場合があるので、小銭や100バーツ以下の紙幣で支払う
- 客待ちしているトゥクトゥクはぼったくり価格を提示する場合があるので、他のトゥクトゥクを探すか、街中を走っているトゥクトゥクを止める
- 目的地以外の場所に連れて行こうとするトゥクトゥクは断る
- 深夜や女性一人乗車は避ける
以上のように、カンボジア旅行時には外出時の持ち物や歩行時のスマートフォン操作、トゥクトゥクの利用などに注意することが安全対策として重要です。
カンボジアは魅力的な国ですが、観光客を狙った犯罪や事故に巻き込まれないように、常に周囲に気を配りましょう。